triplecare163の日記

祖母、母、そして2人の子供のケアをしています

星降る夜に

いやー気づいたら3か月くらいたってしまいました。(笑)

 

あけましておめでとうございます、も言わないで

ブログの更新をさぼってしまっていました。

 

私の1月は、

コロナで幼稚園が休園になったのと

嘔吐下痢×二人で完治まで10日ほど、、、

半分自宅に缶詰でした。

 

2月は

やっと寒いながらも軌道に乗ってきた、と思ったら

ちょっと色んなトラブルがあり

その対応に追われてしまい

 

3月☺

 

やっと気分も春めいてきたところで

 

確定申告関連の仕事が忙しくて

バタバタと終わらせてきたところでした😨しんどー

 

 

 

この、悶々とした2023年

年始からの真冬の私の心の癒しとなってくれたのが

 

吉高由里子さん&北村匠海さんの

 

星降る夜に  でした。

 

 

恋愛ドラマかーと

キュンキュンしたいなーとか(笑)

思って見てたらとんでもなかった。

 

 

以下、私なりのドラマの感想です。

(あくまでも個人的なものです(笑))

 

このドラマを見るにあたって色々ネットニュースも目にしたんですが

 

匠海さんが

「言葉がとても響く作品」って言ってる記事を見たことがあったけれども

 

ホントにそうだなーと思ってました

 

そのうち序盤で心に刺さった言葉は、

 

「一星はかわいそうなの??」って鈴が言ったシーン

 

 

一星が親を亡くしたことがかわいそうなのか

 

一星が耳が聞こえないことがかわいそうなのか

 

産院で生まれて親に捨てられた赤ちゃんがかわいそうなのか

 

夫に浮気され、その連れ子を育てている北斗はかわいそうなのか

 

実の母に見捨てられた桜はかわいそうなのか

 

 

「一概には言えない」ことがたくさん出てきて

 

 

なにかが起こった時に

 

その物事を多面的に見たら

 

 

総合的に考えてどうなのか。

 

そもそも本人がどういう気持ちなのか。を重視した

 

かわいそうって

勝手に人が張り付けるレッテルだよねって

 

人物像の描き方だったのがすごく良かったです。

 

よきよき(笑)

 

 

 

あとは、

大人になると色んなことを我慢したり

 

思ってることを口にできないことや

 

言うのが怖い、ってよくありますよねーーー

 

 

でも

実は相手はそんなこと思ってなかったり

相手と同じ気持ちだったり

 

 

そういうのを現したのが

春とうたの夫婦の物語でした。

 

伝えるのが怖い、ってその壁をかんたんに破るのが一星で

 

お前とは違うって

簡単に言うなよって春はブチギレましたが

 

ホントは伝えるって簡単な話なんですよね

だってLINEでもいいし

電話でもいいし

言葉でも

手話でも

 

ツールはたくさんあふれてて

(今回あくまで手話は相手とコミュニケーションをとるツールとして登場していたのがまたよかった)

 

 

年を取るごとに

大好きがなんと言いにくい事か!

(こどもってすぐ大好きっていってくれますよね)

嫌われたらどうしようって何度考える事か。

伝えても無駄じゃないか?って何回考える事か。

 

 

星を見ながら

明日死ぬかもしれないなら

 

何度でも好きって伝えるよって

 

そんなストレートに感情表現する一星を見てたら

おばさんはまぶしかったです(笑)

 

吉高さん演じる鈴が

 

産婦人科の医師として

思い描いていた自分とはだいぶ違うけども

 

それもいいんじゃないかと今は思ってるって

 

そういってるシーンも自分としては沁みました。

 

 

20代前半の頃に必死に目指していた自分は

30代半ばになると全然違う場所にいたりして

 

 

こんなはずじゃなかった、ってがーーーんとなる時期が皆さんあると思うんですが。

私を含め

まさにその渦中にある30代半ばくらいの人には

とっても沁みる話だったと思います。

 

 

そんなことを適当に

ツイッターに書いていたら(こちらもほぼ更新しない読む専門(笑)

 

30代なんてまだまだ、って

マウント取ってきた人がいて辟易としましたが(笑)(笑)

 

 

わーーーこの人全然このドラマの脚本の意図をとらえてないよー!!

 

だーかーらーーー

 

年齢でもない

性別でもない

愛でも

恋でも

親子でも

救急病院か田舎の病院か

産むか産まないか

キャリアをどうするか

誰とどう暮らして

結婚するかしないか

 

そんなの

当たり前とか、普通は、とか常識では、とか

そういうのって

実は自分で作った既成概念であって

 

ホントはなくてもいいんだよって

 

自分で選択する自由ってのが

描かれたドラマだと思いました。

 

 

 

最後に

 

伴さん(ムロツヨシ)が

ものすごくこのドラマにスパイスをきかせていて

 

今の世の中の「被害者はだれなのか」

「加害者はだれなのか」がわからないようなことが増えてるような気がして

 

加害者だけど

それをたたき過ぎる世の中だったりして

 

被害者なのに責められたり

 

じゃあ本当につらい目にあった人はどうやって生きていくのがいいのか

 

それを

「俺が全部抱きしめてやるよ」って一星は簡単に答えを言うのですが

 

いま、家族だからとか友達だからとか

そういうのなしに

悲しんでたりつらい人をただただ愛で包める人や

そんな人とのつながりって希少になってきてるなーと思ったシーンでもありました。

 

 

「怒り」と「悲しみ」とは何だろうかって

思い知らされた作品でもありました。

 

 

おディーンさん演じる深夜が

妻とおなかの子を亡くしたときに「泣けなかった」と言っていて

 

ムロさん演じる伴さんは

いつも鈴を恨んで「怒って」いる

 

そして

2人の最後の大号泣

 

 

「泣くことより怒ってる方が簡単なんだよ」って

 

 

そういう言葉を聞いたことがあって

 

 

北斗さんが

「鈴先生泣くんだ、泣けてるならよかった」って言って

 

 

「大人が泣く」ということにもフォーカスしたドラマでもあったなーと

終わってから思ったりもしました。

 

 

 

何か悲しいことがあって 

 

つぎに行くには

 

「泣く」ことが大事で

 

それをおざなりにして

蓋をしてから生活してたりしますよねー

 

悲しいかな、私も全然泣けません(笑)

 

いつも独りぼっちな気がするときがあって

(夫も子供も親もいるのに(笑))

 

 

でもそれも

独りよがりなのかなーって

 

つらいとか言ったこともなかったし

 

悲しいという感情を見つめようとしたこともなかったなぁと

 

恋愛ドラマ見てるつもりが

 

それくらい余韻ある話で

自分にとってものすごく大きかった。

心のよりどころだった。

 

終わってしまうのがあまりにさみしいけど

 

 

最後の海辺のシーンが

何と美しい事(≧▽≦)

 

 

 

それを生み出した

 

鈴と一星の演技力にも感服。